PC周辺機器のトップブランド・ロジクールが、ユニークなフォルムのマウスを販売している。人工工学に基づいて開発された”縦型”マウス「MX Vertical アドバンスエルゴノミックマウス」だ。ロジクールの課題解決ストーリーは、「デザイン」の本質と私たち自身の「独創性」を考えるヒントになる。
4コマで課題解決ストーリー
1コマでひらめきのヒント
ユニークな外見を持つプロダクトは、デザイナーの天才的なアイデアだけで生まれるとは限らない。
「MX Vertical」は
まずマウスの持ち方を課題に設定し、
人間工学によってアプローチし、
ユーザーテストとプロトタイプ製作を繰り返すなど、
試行錯誤による知見の積み重ねがなければ生まれなかった。
意匠のデザインだけでなく、プロセスをデザインすることが重要だと「MX Vertical」は教えてくれる。私たちはしばしば、「デザイン」を「意匠」や「形、模様」と、目に見えるものととらえるが、「デザイン」の大部分は外から見えないのだ。
このヒントは、企画書、スピーチ、新商品など、私たちの日頃のアウトプットにも置き換えられる。独創的なモノや情報を生み出したいなら、そのためのプロセスができているか、いちど見直してみると新たな視点が得られる。
プレスリリース要約
Logitech Internationalの日本法人、ロジクールは、同社初の縦型マウス「ロジクール MX Vertical アドバンスエルゴノミックマウス」を発売した。参考価格は12,880円(税抜)。
ユーザーの健康と快適さに配慮し、業務効率や生産性を向上させることを目的に、人間工学に基づいて設計されている。
キネティックアクトの代表取締役であり、医学博士・理学療法士の岡崎倫江氏は、次のようにコメントした。
従来のマウスやタッチパッド・トラックパッドによる操作では、肩が前に突き出されたり、背中が丸まったり、手首が反るなどの姿勢になります。これにより、肩こりの原因である肩回りの筋肉や腱鞘炎の原因となる手首・指回りの緊張を引き起こします。本製品は手のひらを起こすように前腕内角度を57°に設定し、それらの筋肉の負担を軽減します
特徴1
握手のように握る形で、従来型マウスと比べ筋緊張を10%低減した。従来型のマウスが57°の角度で傾いたようなフォルムで、握手するようにマウスを握ることができる。
特徴2
最大4000DPI(Dots per Inche)の高性能光学センサーを搭載。1000DPIのマウスと比べ、4倍の感度で手の動きを軽減できる。
特徴3
人間工学に基づいて成形された錘状の形は誰の手にもフィット。テクスチャード加工のラバー素材で高いグリップを実現。