GDPってなんだ?


コロナ禍から経済を回復させる国や地域が増えている。経済の指標として用いられる「GDP」とは何なのか? 意外に誤解の多いGDPについて、おさらいしておこう。

GDPとは、「Gross Domestic Product=国内総生産」のこと。一見すると、国内にある企業や個人事業の生産額=売上の合計と思うかもしれない。
しかし、GDPは「付加価値の総和」であり、売上ではなく企業の「粗利」を計算した指標。

例えば、1杯のラーメンならおよそ30〜35%が原価。1杯1,000円のラーメンなら300〜350円が、麺を打つための小麦やチャーシューになる豚肉、ダシをとる鶏ガラといった原材料にかかる。

残りの700円が粗利。ラーメン職人の技術や店員の接客といったラーメン店が新たに生み出した価値=「付加価値」に支払われるお金が、GDPに換算されるのだ。

国の経済力とは、付加価値の高い商品サービスをうみだす力、とも言える。よく考えられた指標だが、GDPが本当の意味で国の豊さを示しているかといえば、難しいところ。

例えば、家事労働はとても大きな付加価値だが、GDPには換算されない。経済活動によって資源を消費したり、環境を汚染すれば、社会にとってはマイナスかもしれない。

「国民純福祉(NNW)」や「グリーンGDP」といった指標が考え出されたが、定着には至っていない。豊かさとは何なのか、経済がゆらいでいる今こそ、考えてみてはいかがだろうか。

●参考
詳説政治・経済 改訂版(山川出版社)


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