GDPとは何か? なぜ経済の重要な指標になる?


GDPは国の経済力を測る指標として、主に用いられる指標です。たびたび新聞やニュースにも登場するキーワードですが、ではなぜ私たちはGDPの増減に一喜一憂するのか? GDPが示す意味をしっかり押さえておきましょう。

4コマで「GDP」

解説

GDPとはGross Domestic Product、国内総生産のことです。

私たちががんばって生産した商品やサービスの総額、ということですよね? 国内にある企業や個人事業の売上の合計で…

そこが、間違えがちなところです。
GDPは売上ではなく、企業の粗利を計算した指標です。「付加価値の総和」とも言われます。

付加価値?というのがわかりづらいですね。

例えば、1杯のラーメンで考えてみましょう。
ラーメンの原価率は30〜35%といわれています。1杯1,000円のラーメンなら、そのうち300円が麺を打つための小麦やチャーシューになる豚肉、ダシをとる鶏ガラといった原材料費です。
残りの700円が粗利。ラーメン職人の技術や店員さんの接客、お店のスペースの価値に支払われるお金です。

原材料は元々あった価値、粗利の部分がラーメン店が新たにうみだした価値。そういう意味で、「付加」価値ということでしょうか。

そのとおり! いかに付加価値の高い商品サービスをうみだせるか、が国の経済力になるわけです。
別の角度から見れば、付加価値の合計は人や企業の所得の合計ともいえます。

詳しく教えてください。

ラーメン店は、付加価値を「生産」し、その対価として粗利を得ます。
このお金は、お店の利益や、従業員の給料として「分配」されます。付加価値の分だけ、お店や従業員が「所得」を得るわけです。

なるほど。付加価値と所得は同額になります。だから、私たちはGDPを豊かさの指標としてみられるわけですね。

ちなみに、従業員は給料を使って、生活必需品を買ったり、サービスを受けたりします。ラーメン店は利益を家賃や設備投資に充てます。つまり、支出(需要)が発生します。
一国の経済は、生産(付加価値)、分配(所得)、支出(需要)の3つの側面でみることができます。これらは、一定期間たてば等しい金額になるはずです。これを三面等価の原則といいます。

経済が循環していることがよくわかります。

GDPにみんなが一喜一憂するわけですね。しかし、GDPが本当の意味で国の豊さを示しているかといえば、難しいところです。
例えば、家事労働はとても大きな付加価値ですが、GDPには換算されません。経済活動によって資源を消費したり、環境を汚染したりといったマイナス面も考慮されません。
「国民純福祉(NNW)」や「グリーンGDP」といった指標が考え出されましたが、定着には至っていないのが現状です。


この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
経済
ソルバ! – 4コマでハラオチする「社会科」メディア
タイトルとURLをコピーしました