アメリカの女性参政権が憲法で認められるまで

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世界の民主主義をリードしてきたアメリカですが、長い間、男女平等の政治はおこなわれませんでした。憲法で女性参政権が認められたのは今から100年前、1920年のことです。

4コマでアメリカの女性参政権

解説

アメリカの女性運動家としては、エリザベス・キャディ・スタントンが有名です。アメリカ初の女性の権利集会「セネカ・フォールズ大会(1848年)」の開催を呼びかけました。

その頃はまだ、女性に参政権はなかったのですね。

はい。徐々にアメリカの各州では、女性の投票が認められるようになります。しかし、合衆国憲法に明記されるまでには至りません。
大きな転機は、ヨーロッパで起こった第一次世界大戦でした。アメリカは1917年に参戦し、勝利を収めます。

戦争が女性の権利に影響した?? なぜでしょうか?

第一次世界大戦は、軍隊だけでなく国民の資本や労働が戦争のために動員された「総力戦」でした。戦争に勝つには、軍需工場での労働など、女性の協力も欠かせなかったのです。

戦争に協力したことで女性の発言権が増したと…。なんだか複雑です。

ときのウィルソン大統領は、当初男女平等の選挙に反対していたといわれますが、後にその意見を変えます。大戦後の1920年に合衆国憲法で女性参政権が認められました。

それでも、男女の地位が本当に平等とは言い切れない気がします。日本でも企業の幹部や国会議員に女性が少ない、と言われますよね。

毎年3月8日は「国際女性デー」に定められ、世界中で会議やイベントがおこなわれます。2020年のテーマは「I am Generation Equality: Realizing Women’s Rights(平等を目指す全ての世代:女性の権利を考えよう(仮訳))」でした。

まとめ

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