日本の官僚ってどんな人たち? 歴史を振り返り考える

Pocket
LINEで送る

官僚を辞書で調べると、「役人。官吏。特に、政策決定に影響力をもつ中・上級の公務員。(デジタル大辞泉)」とあります。エリート中のエリートといえますが、日本の官僚はどのような存在なのか? 歴史を振り返ってみましょう。

目次

解説

そもそもをさかのぼれば、7世紀には古代官僚の機構ができはじめたといわれます。ここでは、近代国家の官僚を見ていきましょう。

明治時代から後、ということですね。

明治維新の後、日本は急速に近代化を進めました。電信線の敷設が明治2年、鉄道の開通が明治5年です。

ついこの間まで江戸時代だったわけですから、劇的な変化だったのだと思います。

民間だけでは、こんなスピーディにことは運びません。政府が主導して、西洋の文明を取り入れ、産業を振興していきました。

そこで力を発揮したのが官僚ですか!?

はい。優秀な官僚がいなければ、これほど急速な近代化はできなかったでしょう。
明治政府の高級官僚は当初、維新に功績のあった薩摩藩、長州藩らが独占していました。中堅以下は江戸幕府の旧幕臣です。

官僚は国を動かす重要な存在です。出身でその地位が決まってしまうのは、反感をうむ原因になりそうですし、あまり近代的でないように思います。

1893年(明治26)に文官任用令が出されるなど、試験に合格した大学卒業者を採用するようになっていきました。
明治末期には、出身や身分に関わらず、帝国大学を卒業した者が高級官僚の地位を独占します。

問題はあるのでしょうが、公平にはなったのではないでしょうか。

薩長などの藩閥官僚に代わって、学閥官僚が力を持つようになります。学歴社会の基礎が築かれたといわれます。

Pocket
LINEで送る

社会カテゴリの最新記事