民主主義と資本主義の違いをわかりやすく〜4コマでハラオチ「経済」〜

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民主主義と資本主義の違いをいちから整理しよう!

民主主義と資本主義、ときに混同してしまう用語ですが、指し示すことは明確に異なります。違いをいちから整理していきましょう。

民主主義は「政治」資本主義は「経済」を表す言葉

民主主義は、権力を市民が持ち、行使する政治体制。原則的に多数決で物事が決められ、市民の自由や人権、平等を重視します。相対する概念は独裁制や君主制です。

資本主義は、人や企業が自由に経済活動を営む仕組みであり、直接的に政治体制を表現するものではありません。国家が計画経済を行う社会主義や共産主義が、対象的な概念となります。

民主主義と資本主義は相性がよいがセットではない

日本は政治的には民主主義で、経済的には資本主義をベースに運営する国です。ジャーナリストの池上彰さんは民主主義と資本主義の関係について、つぎのように述べています。

資本主義で経済活動を自由にしようとすると、国民の考え方も自由にしていく必要が生じるため、資本主義と民主主義には親和性があります。

東洋経済オンライン「『日本の民主主義』が世界で評価されない理由」

事実、英国や米国などの先進国は、基本的に民主主義と資本主義を採用しています。

しかし、民主主義と資本主義は必ずしもセットではありません。現に、サウジアラビアは君主制、シンガポールは独裁的な政治体制と言われていますが、経済は資本主義を採用しています。

また、経済学者の的場昭弘氏は次のように述べています。

資本主義と民主主義が、ある時代、確かに相携えていたことは間違いない。それがなぜこうなってしまったのか。それは資本主義の限界と関係しているのではないか。実際、経済学者は資本主義の問題については語るが、民主主義の問題については語らない。また逆に政治学者は、民主主義の問題については語るが、資本主義の問題については語らない。だから資本主義と民主主義との関係はよくわからないといったところであろう。

東洋経済オンライン「かつて民主主義は資本主義と蜜月関係だった」

21世紀の今、従来の政治・経済の機能不全を指摘する声も高まっています。新しいシステムがうまれるときなのかもしれません。

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